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パネルディスカッション「WEBサービスへの期待」(後編)

あともう1つ今盛り上がっている位置情報サービスに関して。先日のTechCrunchでも、アメリカのfoursquareというサービスがアワード受け、2010年は位置情報が来るなどとそこかしこで書かれてたりしますけど、谷郷さんはどう見ていらっしゃいますか?

谷郷氏

株式会社サンゼロミニッツ 代表取締役  谷郷 元昭氏海外では本当に来てるなという感じです。foursquareというプレーヤーがいて、このサービスはそれほどゲーム性が無くて、どちらかというと何回かお店とか場所にチェックインする(行ったという履歴を残す)と、特別なサービスが受けられるというサービスですが、それ以外にも少しゲーム性があるようなMyTownとかgowallaとか色々なサービスが登場してきていて、非常に盛り上がってきている感じです。 日本は大分状況が違っていて、どちらかというと位置ゲーとかソーシャルアプリ系のウノウさんが作っている「まちつく」とか、どちらかというとゲームっぽいものにまだ偏っている状況なので、これから日本のほうもfoursquareのように、まぁ我々が狙っているところですけれど、もう少し生活に密着したような位置情報のサービスというのが今後盛り上がってくるのかなぁという状況だと思います。

サンゼロミニッツのサービスを拝見すると、スマートフォンに対しての親和性も高いのではと思いますが。

谷郷氏

いわゆる位置ゲーという言い方がよいのでしょうか、「国盗り物語」とか「コロプラ」っていうサービスがやっている領域だと、今までの携帯電話でもすごくやりやすいと思うのですが、今食べた食事のメニューをそのまま投稿してとか、そういうアップロードするような動きも出てくると、やはりiPhoneだったりとかアンドロイドがどれぐらい普及してくるのか次第かなと思います。

藤永氏

ネットのARPU(Average Revenue Per User。ユーザー一人あたりの平均収益)を上げるコツだとか、リアルをどう取り込むとマネタイズできるかとか、何かヒントがあれば教えてください。

谷郷氏

やはり、グーグルも結局なぜアンドロイドを無料でオープンソースで配布したりしているのかというと、結局モバイルの広告市場、特にいわゆるプロモーションではなくセールスプロモーション、つまりユーザをお店に訪問させるためにとして、皆が肌身離さず持っている携帯を通じて時間軸、場所軸に合ったサービス、広告を提供していける、そこに可能性を感じているのでgoogleは攻めているのだと。そこが主戦場なのかなと思っています。
それは単純な携帯サイトを見ている時に一律にでてくるバナー広告が市場として可能性が高いのではなく、やはりその場にいたときに、自分に最適なお店だったりとかをリコメンドしてくれてそのお店に行くという、そういう本当に生活に密着した広告の市場というのが一番ポテンシャルがあるのかなと思います。
まぁそこは「コロプラ」さんがやっているように、秋田県に行って、おせんべい屋さんに行くような長い距離を移動させるようなアプローチもあるでしょうし、僕らが目指しているような日常使いのお店からお金を頂くみたいな、色々なやりかたが今後出てくると思います。

長瀬氏

株式会社サイバーエージェント  長瀬 慶重氏実は、Amebaでは例えば写真に位置情報が付いて投稿されたら、もう無条件で位置情報をカットした形でアップしていたり、ユーザーのプライバシーをどう守るかというところが一つこのビジネスの重要な部分だと思います。それともう一つは、今のレビューサイト一つとってみても、データベースを誰がどう作るのかという所で営業力なのかユーザーの力を使うのかというところになってくるので、この二つをクリアした所がシンプルに勝つのかなとは思っています。

藤永氏

やはりネットの業界ってPV売りとか、成果報酬と言われて、広告じゃなくなっていくようなところがあって、その辺どうやればARPUを上げていただけるようなヒントとかありますか。

長瀬氏

そうですね、実はAmebaの広告もいわゆるPVベースのものから、いわゆるグーグルのようなものだったり、アフィリエイトのようなもの、いくつかのポートフォリオを組んで広告収益を得ていたりするんですが、最近、Amebaの媒体をメディアとして捕らえた場合に、やはり好評なのは口コミなどでしょうか。
口コミマーケティングの手法としては、僕らとしては、決してお金を払って書いてもらうのではなくあくまでブロガーさんが自分の想いで真面目に書いてもらって世の中に広めてもらうように普及させていきたい。

株式会社ネクスト 新規事業本部 新規事業開発部  森 明彦少し軸を変えて、「働く」という観点から少しお話をお伺いしたいのですが、 最前線でビジネスをやってらっしゃって、今どんな人が欲しい? もしくは、これから面白い事やっていくためには こういうスキルを上げていった方が良いということを教えてください。

長瀬氏

ネット業界に魅力を感じているという人が大前提かと思います。夢を持って飛び込んでくるというようなところが一つと、あと多くのレガシーなモノづくりの環境は指示を受けて制作、開発を行うのですが、ネット業界というのは自分で決め、自分で動くというところからスタートする環境があるので、そういったマインドを持っているというのが必須になるのかなと思います。
多分ソーシャルアプリをやっている会社とかは、面白い事を考えられる技術者がゴロゴロいると思うんですよね。そういった所が逆にこの業界少ないというところで極希少性があるのかなと思うので、僕最近会ってよくいいなぁて思うのが、中学校でBasicでとかでゲーム作ってましたみたいな人が、仕事は大きなレガシーな業界にいて、でも実は面白いものが好きで、そういう人は結構ネット業界に来たりするとカチッとはまるのかなと思いますね。

谷郷氏

我々が一番大事にしているのはユーザー視点があるかどうかというところですね。やはり我々はインターネットの技術とかを活かして、いかに一般の人たちが面白いとか楽しい、生活が豊かになっていくというようなユーザー体験を生み出せるかというところが、特にぼくらのようなインターネットをリアルに掛け合わせていくサービスを提供するものにとって非常に重要なポイントだと思います。ので、やはり多少プログラミングのレベルが低くても、極端な例で言うとよりユーザー視点を持つ人の方がスーパーエンジニアよりもいいというところがありますね。これは別にエンジニアに限らず、企画だったり営業の人も実際自分たちのサービスを使ってくれるユーザーというのは何を求めているのかというところをちゃんと考えられるような人の方が非常に重要だと思いますね。あともう一つ付け加えるなら、我々はiPhoneアプリのみならず、アンドロイドのアプリケーションも提供して、携帯サイトもつくり、PCサイトもとなると開発に必要な言語も変わってきますので、私はこの言語しか使えませんから、もしくはある言語以外はやる気はありません、みたいな人はちょっとうちみたいな会社には厳しいという感じです。

国光氏

株式会社gumi 代表取締役  国光 宏尚氏うちは、基本的にやる気があってネットや新しい技術好きというのがとても重要なのかなと思っています。結局ネットとか新しい技術とかはどんどん新しいものが出てくるので、そういうのが好きじゃないと追っかけるのが苦痛になってしまうのかなと。オープンソーシャルはオープンソーシャルの方でどんどん海外で仕様変わってきますから、そうやって新しい事とか勉強できるというか好きな人がいいですね。あとは努力かなと思います。

gumiさんは海外のエンジニアの方とかが多いですよね。

国光氏

今中国の人は意識的に採用しているところがあるんですけれどもね。

藤永氏

長瀬さんに質問です。ネット業界の弱点はヒットの再現性がない。まぁ海外ではビル・ゲイツは何個もヒットさせ、amazonでもamazon、kindle、EC2。ツイッターではエヴァン・ウィリアムズがやってると、スティーブ・ジョブズは言わずともがなと言うところでですね。やはり人材というところでヒットの再現性の空間コーディネイトだと思うんですね。で、御社の場合は結構ヒット出してると思うんですが、御社が気をつけてるとことか意識してることとかってあります?

長瀬氏

まず、代表の藤田がいわゆる普通のネットのヘビーユーザーなので、難しいサービスを持っていくとよくわからないと怒られちゃうんですよ。だから普通に誰でも分かるものをシンプルに作ろうというのが一つ。もう一つは、プロモーションがすごく上手いと思います。つまり純粋に作ったものをどのように人にデリバリーするかというところまでセットですごく考えています。

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