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経営者インタビュー

話題のサービスや売上急成長で注目を浴びる、成長企業を直撃!成長の秘訣やベンチャー企業の魅力についてインタビューしています。

» 代表取締役社長 宮嶌 裕二  株式会社モバイルファクトリー

  • 株式会社モバイルファクトリーとは...

2001年に設立。資本金350万で着メロASPサービス【melop♪】からスタートして約5年で急成長。着メロ、着うた、デコメ、占い等多数のモバイルコンテンツで公式サイト運営、広告仲介、ブロガーを使ったクチコミ型PR「BloMotion」、リアルタイムで人をつなぐメッセージングハブ「Wassr(ワッサー)」など、次々と生み出す新サービスで成功。世界市場を視野に、モバイルコンテンツ業界で挑戦し続けるベンチャー企業。

資本金 2億2,450万円
事業内容 モバイルコンテンツ運営事業
メディア事業
ソリューション事業
従業員数 48名
URL http://www.mobilefactory.jp/

社会人になってから、起業するまでの経緯を教えてください。

実は、19歳のときに将来の起業を決意していました。だから、就職活動の時は、優秀な起業家のもとで学ぶということを考えて、孫正義氏のいるソフトバンクに入社しました。
ソフトバンクは、良い意味で非常に合理的な社風で、数値をもとにPDCAサイクルを短い時間で回していきます。挑戦を続け、結果にこだわり、拡大を目指す姿勢。 でも、一方では謙虚さも忘れない。こういった社風をつくったのは孫氏であり、「経営者は仕組・文化をつくることが求められる」ということを学ぶことができました。

その後、インターネット分野がチャンスにあふれていると感じ、入社したのがサイバーエージェント。

当時、まだ10名程度の規模でしたが、サービスの展開分野、スピード感が魅力でした。さらに、藤田晋社長の人柄にも惹かれました。一緒に働く仲間を大切にしていて、そのコミュニケーションの深さが事業を推進させていくんです。
孫氏と藤田氏から学んだことは、自分が経営者となった今、非常に参考になっています。

実際に起業するきっかけは何だったのでしょうか?

独立の直接的なきっかけは、在籍していたオプトインメールの会社が売却されることになったことです。
当時、サイバーエージェントを含めた3社の合弁会社に転籍して事業の立ち上げをしていました。売却が決まったことで、サイバーエージェントに戻るか、そのまま新会社に行くかの選択を迫られました。
19歳で起業を決意してから孫正義氏、藤田晋氏という優秀な経営者の元で経験を積み、ちょうど私も30歳でした。このタイミングで起業するのが運命かもしれない、と考えたわけです。
モバイル業界を選んだ理由は、オプトインメールの会社でマーケティング担当として試行錯誤していた中で、会員獲得に有効だった着メロを、低単価で供給する会社が探してもなかったから。小ロット、低単価で着メロをインセンティブとして使えるようなASPサービスを自社で提供すれば"勝てる"と考えました。

今のモバイル業界をどのように考えていらっしゃいますか?

モバイル業界の魅力という点では、ひとつ大きなトピックスがあります。それはmixiや、DeNAのモバゲーのオープン化です。
このオープン化によって、SNSのサービスの仕組みを外部の会社が自由に使えるようになるわけです。mixi、モバゲーの両者で、延べ3000万人というユーザーがいます。つまり、自分たちがつくるアプリやサービスを、100万人、1000万人のユーザーに提供できるようになるんです。それも1円の広告費も使わずに。
断言はもちろんできませんが、こんなチャンスは今後ないかもしれません。今がまさにチャンスの時です。

しかも、日本はモバイル先進国。今年3Gが始まった中国では、3年以内に日本の何倍ものマーケットが見込めるし、スマートフォンの流行によって、米国でもサービスの需要はあります。
エンターテイメントの需要は世界共通です。ここ1〜2年の日本での展開は、まさにグローバルなコンテンツ競争の前哨戦といっても過言ではありません。
ビジネス拡大のダイナミズムを感じたい方や、世界を相手に勝負がしたいという方には、モバイル業界に飛び込む絶好のタイミングだと思いますよ。もちろん当社でも、無料系のコンテンツに提供するアプリを日本でヒットさせ、それをもとに海外での展開を狙います。

その一方で国内の競争はますます激しくなるでしょう。課金の公式モバイルコンテンツ運営は利益率が高いので、雑誌、テレビ、ゲームといった業界のコンテンツホルダーがすべてモバイル版を展開しています。今後もさまざまな分野から企業の参入も見込まれます。
しかし、ユーザーの財布はひとつですからね。膨大な数のコンテンツの中から、ユーザーの目を止めさせるために、「マーケティング力」「企画力」「システム開発力」のバランスの良さ、さらにCMを打つなど積極的なマーケティング投資ができる資本力などが企業としては重要になってくると思います。

そんな状況の中で、モバイルファクトリーの強みとは何でしょうか?

無料サービスの黒字化が難しい、ということは事実です。だからこそ、そこで黒字化する仕組みを考えることが重要になります。
運営コストを抑え、きちんとマネタイズすること。国内トップクラスのネット広告代理店であるオプトさんとの業務提携もその戦略の一つです。多くのナショナルクライアントを含めた有力な販売チャンネルと販売力は、私たちが作り出すサービスをより多くのスポンサーやユーザーに届ける強力な武器となりますからね。

ただ、成功させるキーは「開発力」だと思います。創業当初からシステム部門やデザイン部門で培ってきたコンテンツ開発力があればこそ、タブーをタブーと思わずチャレンジできる。
開発を全て外注し、いわゆるディレクションだけをするコンテンツプロバイダーが多いなか、自社で開発を内製化している点は大きな強みです。

宮嶌社長が考える活躍できる人材とは、どんな人でしょうか?

一言で言うと、"努力を継続できる"人かどうかだと思います。"努力を継続できる"ということは、ひとつの才能だというのが私の考えです。
私自身、決してスマートな人間ではありません。特に社会人3年目くらいまでは、当時の上司から、不器用で気も利かない、融通もきかない、真面目さだけが取り柄だと言われていたほどです(笑)。

ただハングリーさとモチベーションはあったので、社内の誰よりも努力をしようと思いましたし、実行もしました。
頑張っていれば、その働きぶりを周囲は見ているもので、必ずチャンスをいただける。そこで成果を出せば、また次にチャンスが来ますし、評価もついてきます。こうしたサイクルが人を成長させるんだと思います。

モバイルファクトリーには、どんな方たちがいらっしゃるんでしょうか?

社員は48名ですが、二通りのタイプがいます。ひとつは新卒者に多い、起業を目指し、全てを経験・修行だと思って頑張っている者。もうひとつは、ワークライフバランスを考えて働く人。
当社はベンチャー企業ですが、先のシルバーウィークに9連休・10連休をとった社員が複数いたりなど、多様な働き方を許容した上で各人の成長機会を多く提供できる会社でありたいと考えています。

大切なのは体よりも頭に汗をかくことであり、常に利益を出す仕組みを考えることです。
仕組みとは、自分以外の誰がやっても同じ利益、結果が出せるスキームのこと。個人も会社も上のステップを目指すには、頭に汗をかくことの重要性を理解するべきでしょうね。

会社として、社員の働きやすい環境をどのように整えているのでしょうか?

コミュニケーションが活発化するようなハード・ソフト両面での投資ですね。オフィスは「ワンフロア」にこだわっていて、そのワンフロア内でもコミュニケーションが活発に行われるようにサポートしています。

例えばハード面では遊び心を大切にして、テレビやゲーム機、無料の飲み物・食べ物を用意したり、リラックススペースなどがあります。ちなみに、オフィスはドラマでも利用されたこともあります。
ベンチャー企業の場合、1人当たりの専有面積が小さかったりして、働く場として快適とは言いがたいケースも見受けられますが、環境への投資は必要なことだと思っています。
ソフト面でランチ会や部署絆会といったものがあるのも同じ理由です。当社はワンストップでサービスを提供している会社ですから、円滑なコミュニケーションは仕事に好影響を与えます。だから、コミュニケーションを活発にする投資はこれからも続けていきたいと考えています。

最後に、ベンチャーへの転職を希望する人へのメッセージをお願いします。

入社前に、なるべく多くの社員と会って話をしてみることをお勧めします。人事や社長だけでなく、いろいろな人を接することで社内の様子がわかりますし、本音が聞けるはずです。働く人たちにどれだけ笑顔が多いかを見てみるといいと思いますよ。

それと、マイナスな部分を隠さない会社を見極めてほしいですね。必要な資金を調達できずにつぶれてしまうベンチャー企業があるのも事実ですから、決算や資産についてきちんと話してくれるかどうかも大切だと思います。
多くのコミュニケーションをとるなかで、何か感じることがあれば、その会社に飛び込んで欲しいですね。

プロフィール

株式会社モバイルファクトリー

代表取締役社長 宮嶌裕二さん

1971年、東京生まれ。母親の死、家業の倒産という辛い経験から19歳で起業を決意。中央大学法学部卒業後、ソフトバンク、サイバーエージェントを経て、2001年10月モバイルファクトリー設立。モバイルコンテンツ事業、メディア事業、ソリューション事業を展開。「ランチ会」「部活動」等社内親睦会補助制度やワンフロアオフィスなど社内コミュニケーションを重視。座右の銘は「すべては夢を持つことから始まる」

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