経営者インタビュー
話題のサービスや売上急成長で注目を浴びる、成長企業を直撃!成長の秘訣やベンチャー企業の魅力についてインタビューしています。
» 代表取締役会長 木村武弘 株式会社ケイビーエムジェイ
- ケイビーエムジェイとは...

2000年7月に設立した慶應義塾大学発のネットベンチャー企業。主な事業展開は、人材系ポータルサイトなどの大手企業のWebシステム開発と、SNS構築パッケージ「SNSエンジン」や業界No.1を誇る「パーソナライズド・レコメンダー」などのWeb2.0系サービスの企画・開発。現在の売上高は、10億円を超える企業に成長。2009年には、新事業を株式会社KBMJiとして立ち上げる。
| 資本金 | 4億4,818万円(2009年1月31日現在) |
|---|---|
| 事業内容 | 各種Webパッケージ開発・販売 Web/ケータイシステム開発、ネットワーク構築 各種Webサービスの企画・運営 |
| 従業員数 | 116名(2009年6月末現在) |
| URL | http://www.kbmj.com/ |
大人に勝つためには、インターネットしかない。それが、起業の原点。
実は、起業に関しては「何かこれをやりたい」という強い意志があったわけではありません。1999年、慶應大学3年生のとき、ゼミや飲み仲間数名とともに、軽い気持ちでつくったんですよ。上手くいかなかったのは当然かもしれませんね。それで、大学の講師の方が進めるベンチャーファンドから投資を得るために、新たに事業プランを練り直しました。当時は、まだインターネットが世に出始めたころ。「周りの大人たちの知識に勝つには、インターネットしかない!」と考え、株情報サイト「株☆魔人」を立ち上げたのが、今のケイビーエムジェイ(KBMJ)。KBMJという社名は、株☆魔人(KaBuMaJin)の略なんですよ。
KBMJが現在の形態になるまでには、数多くの失敗を繰り返してきました。でも、失敗の中にこそ、必ず次のサービスへと活かせる技術がある。そんな経験をひとつひとつ積み重ねたことが、KBMJが提供する独自のサービスへとつながったのです。
"ガラクタ"も評価する!その思想から生まれる、優れたWeb/モバイルシステムを提供。
レコメンデーション機能についてご存じの方も多いでしょう。Amazon.comなどのECサイトで見かける「この商品を買っている人は、こちらの商品も買っています」というユーザ行動履歴に基づいた関連商品を紹介するツールです。今まで1システム何千万円だったこのレコメンデーションエンジンの概念を変えたのが、実は私たちKBMJ。月々約15万~という低コストで利用可能なASPサービスにより、現在では大手百貨店など数多くの企業に導入いただいています。
このほか、SNSのパッケージ提供やカスタムCMSなど、Web/モバイルシステムに関する新たなサービスを次々と世に送り出しているのも、私たちの大きな特長。PCでいえば高性能大画面PC+ブロードバンド回線、モバイルでいえばiPhoneやAndroidなど、新たなプラットフォームができれば、そこには必ず新しい需要が生まれてくるのです。
開発の原動力となるのは、作り手であるエンジニアです。エンジニアは職人気質で、創作意欲旺盛。集まると何かを勝手に作りたがるんですよ(笑)。そこで私は、社員を型にはめるのではなく、逆に型をゆるめる。すると、良いもの悪いもの含め、どんどん新しいものが生まれてくるのです。言葉は良くないかもしれませんが、"ガラクタ"でも私はしっかりと評価します。未知の可能性は、そこにしか存在しませんからね。
危機に直面する日本のインターネット業界。それを打破したい。
私は、常に思い悩んでいることがあります。それは、
一見して華やかな日本のネット業界も、実は今、危機的状況に面しているということ。少し振り返ってみてください。私たちが使うPCやOS、検索エンジンなど、ほとんどすべてのものは海外製。日本は独自規格にこだわり過ぎるあまり世界基準からかけ離れている面も影響しているのでしょう。日本製品にさわらずに日々生活している状態なんです。ハード面ばかりではありません。産業自体としての成長や人材育成も遅れをとっていて、「ガラパゴス」といわれるほど日本は世界でも孤立している状態。中国やインドなど新興国の台頭を考えると、今のままでは日本のネット業界の空洞化は進み、10年後には存在自体も危うくなるかもしれません。
インターネットの世界に身をおく者として、"このままではいけない""日本のネット業界を何とかしたい"。若造かもしれませんが、そんな大きな信念を胸に日々努力を重ねています。この国には、まだまだ良いものがたくさんある。たとえば、日本のケータイ文化。iモード、ワンセグ、おサイフケータイ、着メロ、デコメなど、その多様さは、世界でも類を見ない独自の進んだ文化といえるでしょう。
こういった日本独自の文化は、世界に通用する力を持っていると思います。それを国内のみに埋もれさせておくのではなく、どんどん発信していきたい。そうした思いから、インターネット、ケータイを活用した「世界でも通用する日本のサービス」を自ら創造、発信し、日本を元気にしていくことが、KBMJの担う役割だと考えています。
現在、私は社長職から会長職への就任を期に、新たな挑戦を始めました。それが、私が主導する株式会社KBMJiです。KBMJ本体とは別に、全世界に対応する個人向けのモバイルサービスを手がけていく予定です。第一弾となるiPhoneのサービスにも、ぜひご期待ください。何を隠そう、一番楽しみにしているのは私自身です。
人は、環境が育てる。だからこそ、こだわり続けるものがあります。
現在、KBMJの社員は116名(2009年6月末現在)。うち約7割はエンジニアで、約2割は営業職です。つまり、もうほとんどエンジニアが集うモノづくり集団なんですね。エンジニアには自由奔放な人が多い。みんな独特の世界感を持っています。そうしたスキルを伸ばしていくために、押しつけの教育制度ではなく、環境づくりの面に力を注いでいます。
「人は人が育てるのではなく、環境が育てるもの」。各種研修制度を積極的に活用するなど、まだまだ発展途中ですが、さまざまな施策をひとつずつ積み上げています。
人が育ち、会社が育ち、そして国が育つ。これも、日本を元気するためのひとつの施策ですね。
一緒に働きたいのは、自分とは違うキャラクターや特技を持った人。
私はよく人から"頑固"だといわれますが、当社には私と違うタイプの人がたくさん集まっています。それぞれ違うキャラクターや特技があってこそ、チームプレーが成立すると思うんです。
たとえば、ピッチャーが9人集まっても野球はできない、それと同じです。
だから私は、自分と違うキャラクターや特技を持った人と一緒に働きたい。
常に新しいものを生み出していくには、個性の違う面々が揃った方が、絶対に面白いものができる。1足す1が2にも3にもなる。そんなセッションが組めたら素敵ですね。
やりたいことをスピーディーに実現するなら、ベンチャー起業が有利。
ベンチャーは、自分のプレゼンスを主張するには絶好の場所です。
一概には言えませんが、大企業ではなかなかそんなチャンスには巡り会えないかもしれません。
その分、大変なことや試練はあるかもしれないけど、より早く成長することができる。
「自分の力試しをしたい」
「新しい産業に挑戦したい」
という、目標をもった人には、絶対に向いていると思いますよ。
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株式会社ケイビーエムジェイ
代表取締役会長 木村 武弘さん
2001年慶應義塾大学環境情報学部卒。
大学在学中の2000年7月に湘南藤沢キャンパス付近のアパートにて、仲間と共に株式会社ケイビーエムジェイを設立し、取締役副社長に就任。大学の教授陣、講師陣、先輩友人等の支援を受ける。卒業後、2002年に株式会社ケイビーエムジェイ代表取締役社長に就任。「世界中の人々に愛されるインターネットサービスを創り続ける」を経営理念に掲げ、SNSエンジンをはじめ、様々なシステム・サービスの開発に着手。
2009年9月にケイビーエムジェイ代表取締役会長に就任、㈱KBMJi代表取締役社長に就任。
趣味はウインドサーフィン。
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