経営者インタビュー
話題のサービスや売上急成長で注目を浴びる、成長企業を直撃!成長の秘訣やベンチャー企業の魅力についてインタビューしています。
» 代表取締役最高経営責任者 牧野正幸 株式会社ワークスアプリケーションズ
- ワークスアプリケーションズとは...

「日本企業の情報投資効率を世界レベルへ」「日本のクリティカルワーカーに活躍の場を」という経営理念を掲げ、1996年に創業。本当に優秀な人材を発掘し、活躍できるフィールド作りも同時並行で行ってきた同社。同社の「問題解決能力発掘プログラム」は、業界未経験者をトップエンジニア・コンサルタントに育成することで注目を集めている。
| 資本金 | 32億7200万6千円 |
|---|---|
| 事業内容 | 大手企業向けERPパッケージソフトウエア「COMPANY」の開発・販売・サポート。ERPとは、Enterprise Resource Planningの略称。現在、大手企業人事給与パッケージ市場では、59.4%と国内シェアNo.1(出典:株式会社矢野経済研究所調べ)を誇り、世界各国でシェアを握る世界2大ベンダーが存在する中、国内シェアNO.1の座を獲得する世界に類のない快挙を達成。アメリカよりも10年遅れているといわれる日本のIT投資効率を改善し、国際競争力を強めるという社会貢献を果たしています。また、設立5年でJASDAQ上場。13年連続増収を実現しています。 |
| 従業員数 | 1,243名(単体)、1,758名(連結)(2009年6月30日現在) |
| URL | http://www.worksap.co.jp/ |
日本のIT投資方法に一石を投じる
この10年くらいの間に、世界の中での日本の役割が変わりつつあります。1990年代、日本は国際競争力ランキングで1位を誇っていました。かつてアメリカが強かった製造業の領域で日本が台頭していたのです。その後、アメリカは付加価値の高いビジネスエリアへと進み、ITやバイオといった新しい領域で復活しました。そして現在、リーマンショックや中国やインドに代表される新興国の台頭で、日本にも方向転換が求められています。
こうした環境において、これからの日本企業の競争力を考えた時、どうすればいいのか。私たちは、創業時に2つのことを考えました。一つは日本の国際競争力を向上させる支援をするということ。そしてもう一つは、既存の枠にとらわれない発想・活躍ができる人材を集めることです。
ワークスアプリケーションズは、ERPパッケージソフトウェアと呼ばれる人事や会計などのシステムを独自に開発しています。これは、私がシステムコンサルタントをしている際、日本と欧米の企業のIT投資の構造がまったく異なることに気付いたのがきっかけで創業に至りました。欧米のIT投資はROI(投下資本利益率)が高い。ところが、日本企業ではまったく出ていなかったのです。
海外では、米オラクルや独SAPといった世界に名だたるパッケージソフトの企業が存在します。彼らの製品は、欧米の企業の多くで採用され、大きなメリットをユーザーに提供しています。しかし、日本には日本独特の制度や商習慣が非常に多く、そのまま利用することはできない。それを解決し、日本企業も使ってメリットの出るERPを提供したかったのです。
このビジネスモデルでは、研究開発費にお金をかけるけれども、製品を多くのお客様に売ることで、コストを非常に下げることができる。これは、お互いにとってきわめてハッピーな話です。会社側は、多くのお客様に使っていただくことで、研究開発費を回収し、高い生産効率を出せます。一方でお客様は、多額の研究開発費をかけて作られた高性能な製品を、安く手に入れられる。お互い、Win-Winの関係になります。
ワークスの使命は、社会にイノベーションを起こし続けること。それまで世になかったまったく新しい価値を提供したいと考える社員ばかりが集まっています。
「絶対に成長できる会社はどこですか?」
私たちの経営理念の一つは顧客を通じた社会貢献、もう一つは人材に関するものです。
優秀な人の定義は、二種類あると考えています。一つは、論理思考力に優れ、基礎を習得し高度に応用できる人。もう一つは、論理思考力に加えて発想転換力(クリエイティビティ)に優れている人。分かりやすく言うと、頭の回転が速く、かつ頭が柔らかい人です。
前者は組織力に優れたいわゆる一流企業で活躍し、後者は当社をはじめとする個の力をもってブレークスルーし、問題解決を行う企業でこそ活躍します。
アメリカの場合、マイクロソフトやアップルが果たしてきた役割は、非常に大きい。それは単に製品として面白いものを出して、革命を起こしてきたというだけではなく、これらの企業で働いてきた人間というのは、きわめてチャレンジャブルな仕事をずっとしているわけです。だからこそ、世界中の優秀な人間が、これらの企業群で働きたいと思っている。
アメリカの優秀な学生の就職希望先には、起業もしくはベンチャー企業がトップに入ります。そこで思い切り成長して、ボードメンバーとして後に大企業に請われて入社するという構造の方が、人の成長曲線からいったら、正しいと思います。
ところが日本では、私たちが会社を興した頃も、現在でも、「ここに行けば絶対に成長できる会社はどこですか」といったら、無いんですよね。企業として超一流で、人材も素晴らしい会社はたくさんあります。ただ、日本で一流の素晴らしい会社とは、組織力をもってして一流なわけです。だから、個人が勝手にブレークスルーすると大変なことになってしまう。日本をここまで成長させたのは、そうした企業なのは間違いありません。ただ、今のように日本がまったく新しい次のステップに移行しなければならない時には、新しいイノベーションを起こす企業も必要になってくると考えます。
明確な答えのない課題に向きあい、解決する道を創り出す。
私たちはこうした前例を疑い、新しい価値を生み出す人材を「クリティカルワーカー」と呼んでいます。とにかくクリティカルワーカーが集結し、横に座っている人が全員優秀だという環境を作りたかった。それが興奮するフィールドだと思っています。
このような環境を作り出すために、採用に際しては、新卒・中途を問わず独自のプログラムを多数展開しています。中でも現在、IT未経験者を対象に行っている「問題解決能力発掘プログラム」は、1999年にスタートした「養成特待生」という制度をベースに、発展させたものです。
このプログラムでは、トップエンジニア、トップコンサルタントの育成を目的に、発想の転換力、つまりクリエイティブシンキング、頭のやわらかい部分を見つけることを徹底的に行います。だから、5ヶ月の期間中、講師はあえて質問にも答えないし、教えることもしません。それも含めて、自分で考えてくれと。参加者にとっては、イライラするくらいの状況の中で、次々と課題に挑戦させるんです。かなりハードルは高いと言えますが、このプログラムを乗り越えた人は、現在ワークスのトップクラスの開発者やコンサルタントとして大活躍しています。ワークスの核となる人材を多く輩出しているプログラムなのです。
「みんなが優秀だと思う人が優秀」が評価軸となる多面評価制度
ワークスで活躍できる人とは、自分で何でも考えることができて、自分で実行できる人です。
年齢や経験、社歴に関係なく、自分が理想だと思う仕事を実現することに対して、高い自由度を与えています。自分一人でやってもいいし、周囲を巻き込んでもいい。でも、ワークスの人間はみな論客ですから、説得するのではなく納得させなさい、といつも言っています。
こうした文化を支え、人材が活躍する環境を用意するのが私たち経営陣の仕事です。その一つが、多面評価制度です。
ワークスの評価制度では、同僚同士が率直に評価しあいます。上司も部下も、同じ一票を持っている。結局、自分の仕事を一番正しく評価できるのは、周囲で共に働いている同僚ですから。社員にとっても納得度が高い制度だと捉えています。
「自分で何ができるか」。自身の問題解決能力に自信を持とう。
優秀というのは、キャリアではない。
あくまでも「自分で何ができるか」という問題解決能力の高さであるわけです。こういう能力を持つ人は、どの会社に入っても活躍できます。
また、自分で何でもやっていける人が活躍できるのが、ベンチャーだと、私は思います。
ぜひ、大きなイノベーションを起こし、新しい価値を社会に提供できる環境に身を置いてほしいと思います。
自分の能力に、自信を持ってがんばってください。
![]()
株式会社ワークスアプリケーションズ
代表取締役最高経営責任者 牧野正幸さん
1963年、兵庫県生まれ。大手建設会社、ソフトウェア会社取締役を経て、システムコンサルタントとして独立。1996 年、株式会社ワークスアプリケーションズを設立し、わずか5年後にJASDAQに上場。日本のIT投資方法に一石を投じ、現在はERPパッケージ市場において不動の地位を築くまでに同社を成長させた。趣味はトライアスロン。年に2~3回は大会に参加するという。座右の銘は「問題解決のみが仕事」。自身の信念がこの言葉に込められている。
中途採用にお困りではありませんか?
IT業界就業経験者、人材業界経験者が担当させていただき、事業成長に直結した中途採用のサポートをさせていただきます。詳しくはこちら
